新建ブログ
工事部 尾林
玄関ポーチ白華除去
2018.02.28
こんにちは、
新建エクスプランニングの尾林です。
今回はタイル・石材関係の白華(別名エフロレッセンス)の除去を施工してきました。
玄関ポーチ周辺に石材を貼った翌日・・・
階段の蹴上部分の角周辺に白華現象が起きています(-_-;)
一回白華してしまうと拭いたり掃いたりでは取れないので
除去するのが大変なんです。
ちなみに白華現象とは、
モルタル(砂とセメントを水で混錬したもの)に含まれる水酸化カルシウムが
雨に打たれた石やレンガの目地やクラックなどから溶けてにじみ出し、
空気中の炭酸ガスに反応して炭酸カルシウムになってものが乾き
白く残ったのが白華になります。
原因となる水酸化カルシウムは化学式で Ca(OH)2 と書き、
炭酸カルシウムは化学式で CaCO3 と書きます。
この化学式は後で重要になりますので記載しました、
まず初めに、
乾いた状態で表面上の白華している部分を固いナイロンブラシまたはステンレスブラシで擦っていきます。
スチールブラシで擦ってしまうと鉄が擦れて黒く変色してしまうのでNGです!
表面が落ちてきたら次の工程へ、
落ちなかった場合は濡らして擦り乾かしてから次の工程へ、
次の工程からは必ずゴム手袋着用で(できれば厚手のもの)
バケツに水を入れサンポールを希釈したもので白華場所に刷毛で塗っていきます。
配合割合は水10リットルに対し5~10%程度で希釈してください。
まず一度、必ず目立たない場所でテストをしたほうが良いです(; ・`д・´)
なぜなら酸が強かったりすると石材や目地が黄色く変色したり
痛めたりしますので注意してください。
一度痛んだら元には戻りません( ゚Д゚)!!
本当は塩酸が1番いいのですが、一般の方には危険すぎるので。
(今回は市販で簡単に購入できるもので施工してます。)
なぜサンポールや塩酸で落とせるのかが重要ポイントで
化学式で表すと
CaCO3(炭酸カルシウム)+2HCI(塩酸)→CaCI2(塩化カルシウム)+H2O+CO2となり
炭酸カルシウムに塩酸を加えると塩化カルシウムと水と二酸化炭素に綺麗に分解反応するんです(*^^*)!
ここまで完璧に分解される方式は他にありません!
この化学式を利用して白華を溶かし洗い流してしまえば白華は落ちるのです(‘ω’)ノ
では続きを
刷毛で塗ったときに泡がシュワシュワすれば反応して溶けてるので
すぐに洗わずに泡が消えるまで乾燥させます(‘ω’)
その後、
大量の水とブラシで洗い残しがないように入念にゴシゴシと洗っていきます。
洗い残しがありますと、黄色く変色したり素材自体を痛めてしまいますので注意です(`・ω・´)ゞ
しっかり洗い流したら終わりになります。
こびりついていた白華も
このようにしっかりと落ちましたね(^^♪
玄関タイルや庭のタイルテラス、レンガなどに有効ですので是非ご活用ください。
尾林